席についてすぐ、注文した飲み物が運ばれてきた。
上に、ホイップされていないクリームらしきものが乗っている。
各々グラスを手に取り、一口。
「おい!クリームしょっぱいぞ!」
軽いパニックに見舞われたおっさん達が、回し飲みをする。
「おい!クリームしょっぱいぞ!」
「さっき言ったわ!」
「上と下、交互に飲むんじゃないですか?」
下の方は甘いんだけど、上の乗っているクリームは全部しょっぱい。
店を出て歩きながら、店を選んだKさんが、後ろからボソリと呟いた。
「ここは、俺がもつよ…。」
晩飯は、ホテルに戻る途中で済ませることにした。
ホテルの建物が見えて来た所で、大きな通りから逸れ、裏路地に見える灯りへ。
日本だと、近所のラーメン屋みたいな雰囲気の食堂に入る。
日本語が全く通じない。
写真付きメニューも無し。
あるのは、壁に大きくは荒れたメニューのみ。
「ビール!」
は通じた。
壁のメニューを一つ一つ指差して注文完了。
炒飯と、麻婆豆腐はわかった。
あとは、麺の他に何品か。
厨房が見える席に座っていたI君が興奮している。
「チャーハンが!チャーハンがパラパラですよ!」
麺は、長崎ちゃんぽんみたい。
(おそらく)ジャガイモの炒め物と、これってアワビじゃないですか?食べていいですか?とI君が注文した(たぶん)キノコの揚げ物。
麻婆豆腐は素晴らしく美味かった。
辛いんだけど、その辛さがすっと引いて、また食べたくなる。
昼間大汗をかいた身体に、ビールがどんどん吸い込まれて行く。
いいねぇ台湾。
ほろ酔いでホテルに戻り、シャワーを浴びて休む間も無く、今度は足裏マッサージへ。
これもホテルの近所で見つけた。
店に行ってみると、70分(足裏35分) NT$1000だという。
食事やタクシー代と比べると高い。
ま、何事も経験という事でマッサージ開始。
おっさんのうめき声を夜空に響かせて、ようやく台湾一日目の夜が更けていく。








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