2/10/2013
おしるこ 京都 仙月堂
人の良さげなご夫婦が営む仙月堂。ショーケースの中に気になるモノが。聞けば、お汁粉だという。
「これをお椀に割り入れて、少しずつお湯を入れながら混ぜると、おしるこになります。」
なるほど、懐中しるこですか。でもこの白くて半月なのは?
「焼いた餅です。これが良い具合にとろりとした餅になるんです。」
なるほど。話しと人柄に釣られて、買って帰って早速作ってみた。
餅皮をパキッと割ると中には晒し餡。餡が飛び散らぬ様さらさらと椀に注ぎ、次いで餅皮を、パキパキと割り入れて、お湯を注いでいく。
ふつふつと湯と交わり、餅皮はすぐにふたふた。晒し餡は溶けてとろとろのつやつや。
ズズっと一口。
上品な甘さ。そして焼いた餅皮の香ばしい風味が相まって、実に美味い。
少しまとめ買いしてきたので、大事に食べよう。
仙月堂 京都市下京区富小路五条下ル
京都をぶらぶらしている時、目に入った「花見団子」の文字。ちょっと店先を覗いてみると……、おお!桜餅は好物の道明寺じゃないですか。(関西では道明寺餅がデフォ)
「ここで食べられますか?」
と聞いたら、おかみさんは、快く団子と桜餅を皿に載せてくれ、奥からおやじさんが、
「ほうじ茶でよろしいか?」
と茶を振る舞ってくれた。
「東京から来たんですが、えらく寒いですねえ。」
「京都は、地震も台風もほとんど避けていきますけど、凹んでますやろ?(盆地)冬は冷えるし、夏はまた暑くて暑くて…、夏はすぐ(御菓子が)あかんなるんで置いとけません。」
愛想の良いご夫婦に甘えて、30分ほども話し込んでしまった。
阿闍梨餅の代わりの桜
仕事終わりの金曜の夜、新幹線に乗って京都まで。
土曜日丸一日、カメラ片手にブラブラした後、お土産に好物の阿闍梨餅を買おうとしたら、駅の中に土産物売り場ではどこも売り切れ。デパートの地下なら有るだろうと、駅にくっついている伊勢丹の地下へ行ってみたら、30分待ちの行列。これでは帰りの新幹線に間に合わないと、駅に戻り、目に付いた土産物売り場をローラー作戦。
ある売り場のおねえさんが言うには、
「昨日の夜、テレビのぴったんこカンカンで阿闍梨餅が紹介されて、そのせいか、今日はあっという間に売り切れてしましまいて。」
何も買わずに帰るのもしゃくだなぁ、と思って、おねえさんに、代わりにおすすめはありますか?と尋ね、勧められるままに買ってきた桜餡のおまんじゅうを、ほうじ茶でいただきました。








